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日々の破片

著作一覧

2004-10-01

_ AC

Anonymous Coderなのかなぁ。Anonymous ProgrammerならAPだけど。

実はAnonymousじゃなくAlienとかArabiqueとかだったり。Anti ChristもACだな。Amazon Comってこたないか。

_ それにしても検索数が気になる

access.log見て同一クライアントからの要求じゃなさそうなことは確認したが、なんでなんだ? ブレークするにはわけがあるだろうし。

_ おれたちのような泥棒

僕はジョイディヴィジョンが本当に好きだったから、ニューオーダーは好きになれなかった。だいたいいくらああいうデンデコスタイルのベースの弾き方だって歌を歌えばどうしても弱くなるから、最初から歌がイアンカーティスに敵わないだけならいざ知らず、ベースの音までジョイディヴィジョンより弱くなってしまったわけだし。

でも、ティーヴスライクアスはかならずしも嫌いじゃなかった。きれいなジャケットのマクシシングルだったんだが、本当の理由は曲でもなければジャケットでもなく、ましてやニューオーダーじゃなく、そのタイトルだった。

thieves like usは、エドワードアンダーソンの小説の題であると同時に、2つの優れた、そして僕の大好きな映画に関係するからだ。

1つはニコラスレイのデビュー作で、邦題は『夜の人々』または『彼らは夜生きる』。でも原題は、they live by nightだから、どちらかというと、彼らは夜に依存して生きる(依存なんて言葉を使ってはだめだろう)、彼らは夜にまぎれて生きる(闇にまぎれて生きると妖怪人間だが)、というような感じだと思う。

ファリーグレンジャーがボウイキッドの役を演じていた。キーチは忘れてしまったが、調べたらオダネルとからしい。最初は映画史上最初のヘリコプター撮影を利用して、逃走する自動車のシーンから始まる。そして、最後、銃撃戦の中でボウイは死ぬわけだ。

いっぽうのボウイとキーチは、原題はThieves like usでアンダーソンの題をそのまま使っている。ボウイはキースキャラダインで、この役者はストリートオブノーリターンも良かったし、アランルドルフの作品でもとても良かった。もちろんボウイの役も。キーチはシェリーデュヴァルで、そのせんからわかる人にはぴんと来るのだが、作家はロバートオルトマン(アルトマンかな)だ。

どういうわけか、ボウイとキーチという3流の強盗の物語より、ボニーとクライドという強盗の物語のほうが良く知られているのは不思議なことだ。

俺たちに明日はない [DVD](ウォーレン・ベイティ)

でも良く考えてみれば、ボウイとキーチも、彼らは夜生きるも、俺たちに明日はないも、いずれも、大恐慌時代に食い詰めて銀行強盗で生きることになったカップルの物語だが同じところはそこまでで、大胆でお洒落で最後まで派手なボニーとクライドとくらべてボウイとキーチは頭も悪そうだし、やることも田舎臭いし(ボウイキッドがいきがってバカにされるシーンとかあるし)、大して稼ぎもしないから、どうしても・貧乏・バカ・勤労青年という感じとなって(ようするに、吉永小百合と浜田光夫のチンピラ映画みたいなもんだ)それだけで痛々しい上に、最後2人がいんちき臭いモーテルに隣接した教会でしんみりと結婚式を挙げたりして、その日のうちに撃ち殺されたりするから、悲惨な感じが強くてまあ、そんなもんかも知れないかも知れない。だからこそ、like usなんだろうが、usと言われてもちょっと困る。しかし、オダネルのリンクしたページを見るとガールネクストドアとか書かれているから、ニコラスレイもそういう女優をきちんと選んだんだろう。フェイダナウェイとは同じ土俵に立ってないわけだ。(でもファリーグレンジャーは良い役者だ)。

しかし、そのいんちき臭い教会だが、なんか忘れたけどアメリカのうさんくさい風習について書いた本を読んでいたら、あっちでもラブホテルのようなモーテルの利用方法はあるんだけど州によってはいろいろうるさかったりするんでモーテルについたら教会で結婚式を挙げて、部屋に入って次の朝は離婚する(法的なことは無しなんだろう)というシステムがある(った?)というのが出ていたから、あー、ボウイとキーチの結婚式ってそういうのを使ったということで、見ている人間には本当に惨めなカップルであるなぁと(本来の使い方ではなくて、2人はカタギに戻るつもりで本気で結婚式を挙げているわけだから)感じさせる泣かせどころなんだな、と得心したのであった。(いや、本当にかわいそうなシーンなのである。カタギになってまじめに働いて子供を作ってどうしたこうしたみたいに希望を持って生きようと決めて、その決意を確認するためにまともな人のように結婚式を挙げることに決めたのだが。指輪を買う金に困って一番安いのにするんじゃなかったっけな。確か。でうさんくさげにマネージャに眺められて、その結果、お尋ねものだとばれて密告されるんじゃなかったかな。しかも神父はお祈りをすっ飛ばすし――1番安いコースだからだ。

というようなことを、やたら参照されているページを見て思い出してみたりしてみたり。

しかし、ニューオーダーのティーヴスライクアス(マクシシングル)は当然としても、ニコラスレイもオルトマンもDVDは無いんだな。大傑作なのにな。

_ 私の2セント

オダネルのページからリンクをたどったら彼らは夜生きるの評に出会った。

そこにa two-dollar affairと書いてあって、この語で検索しても引っかからないからこの評者の造語かも知れないけど、なんとなく納得のいく言葉ではある。

Foreign Affair(Waits, Tom)

フォーリンアフェアは、名曲だ。マンハッタントランスファーのカバーも良かったけど、トムウェイツのオリジナルはさらに好きだ。

エクステンションズ(マンハッタン・トランスファー)

しかし、『異国の出来事』はないだろう? でも、トムウェイツのオリジナルと違って、マンハッタントランスファーの洗練と洒脱、軽やかさからは、確かに突き放して『出来事』としたほうが良いのかも。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]
_ AC (2004-10-01 14:29)

あー、名前は桑島です。ACは./のAC。仮名考えるの面倒だし実名晒すのもちょっと嫌なんで、なんとなく。<br>メインなんだけど汚染されまくってるメールアドレスも書いておきます。<br>ところで、iconvする場合にRUBY_PLATFORM =~/msvcrt/ || RUBY_PLATFORM =~ /cygwin/ならiconvのエンコード名はShift_JISよりCP932の方が良いと思う。<br>JavaでというかIANAの定義でいうWindows-31Jみたいなもんかと。<br>しかしiconv -lするとSHIFT_JISX0213とかいうのもあって、よくわかりません。普通のShift_JISは第3,4水準漢字には対応してないのか?というかあの辺はSJISにマッピングできてるんだろうか。と言う疑問に答える古い記述は以下。<br>http://www.denpa.org/~go/denpa/199810/from11.html#20_2<br>でもそもそもlibiconvのShift_JISテーブルの実装がCP932なのか本当のShift_JISなのかわからないと話にならないな。<br>http://www.monyo.com/technical/samba/docs/Japanese-HOWTO-3.0.ja.txt<br>まあ、万全じゃないみたいだけどそんなもんか、という方針で良いですか。<br>でもエンコードにCP932がないiconvもあるみたいだけど…。

_ arton (2004-10-02 01:01)

iconv-1.9.1を見る限りcp932は定義されているからエンコードにないというのは考えなくてもいいんじゃないかな(どういう場合に無いのかわからないけど)。一応ArgumentErrorになったら変換しないあるいは、shift_jisに変えるとか。<br>ソースを見た限り、shift_jis(sjis.h)は、JISX0208と外字領域(0xe0000以上0xe758以下)もシフトしているけど、CP932だとは思えません。

_ arton (2004-10-02 01:03)

あっ、つまり方針としては、msvcrtまたはcygwinならcp932を使ってそれ以外でSまたはcp932がエラーならshift_jis。Eならeuc-jp、それ以外なら何もしない(utf-8とみなす)、で良いかと。


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