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日々の破片

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2004-11-24

_ 基礎はどこまで必要なのか?

人類が人類たるゆえんは火を獲得したことだと、ギリシャ神話は教えてくれている。

ということは、人類にとって真に基礎的な技術は、1.山火事の中に入り込んで火を自分の住処まで持ち帰ること、2.木を擦り合わせて火を興すこと、3.噴火する火山へ昇って流れ落ちる溶岩流を飛び越えたり飛び交う石をよけたりしながら火を自分の住居まで持ち帰るってことだろうな。

2.のバリエーションで弓を作って回転させるってのもありだな。この場合は、弓を作るって技能で、これは飯の種にもなるから非常に良い技術だ。

では、そういう基礎的な技術を学ぶ必要ってあるのか? と言えばマッチもライターも手元にない状態で無人島に流れ着いたら必要になるかも。このあたり煙草吸いはライターとか持ち歩いているからより文明的なマージンがあってハッピーかも知れない。

IDEがどうしたとか言う前にこういった真に基礎的な技術力を身につけて欲しいものだ。

でも、もっと基礎的な技術ってのは、貝殻のような無価値なものに価値があるように見せかけることで価値あるものと価値なきものの交換手段を確立した詐欺師のじゃなかった貨幣流通の技術を築いた何者かが発明した口八丁の技術なのかも知れないな。こういう技術って学校とかでは教えてくれないのが問題だろう。というわけで欺術は人類の進歩と調和には欠かせないから社会で学んでいくしかないだろう。OJTとか。

でももっと重要な技術ってのは子孫を残す技術かも知れないな。これもきちんと基礎から叩きこまれるってことがないように思える。QC活動とか。オーストラリアの大学では教えていたかも知れないが。

でも別の観点からより重要な技術ってのは正しい噛みかたとか消化のしかたとかかも知れないな。

いや、しかし、日本人として生まれたからには神武天皇から全部の名前を言えなきゃならんだろう。九九とならぶ基礎の基礎だ。紀元は2600年。

いずれにしろ、こういった基礎をやる前に統合開発環境を使うから最近の若い者は髪の毛の色が薄いんだ。昔の人は緑の黒髪と言ってそれは黒々としていたものだ。もっとワカメを食べろ。それに耳や鼻やヘソから金属が飛び出しているが、あれは鉄分の過剰摂取が原因に違いない。もっと米を食え。

忠君愛国少なきかな仁。

_ おお

もちろん本当は、「巧言令色少なきかな仁」だけど、適当な4文字熟語と組み合わせるといろいろもっともらしいぞ。

謹厳実直少なきかな仁。

滅私奉公少なきかな仁。

重厚長大少なきかな仁。

子孫繁栄少なきかな仁。

山寺和尚少なきかな仁。

前途洋洋少なきかな仁。

針小棒大少なきかな仁。

政教分離少なきかな仁。

三権分立少なきかな仁。

国体護持少なきかな仁。

老若男女少なきかな仁。

日本全国少なきかな仁。

共存共栄少なきかな仁。

国家安康少なきかな仁。

結局南極少なきかな仁。


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