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日々の破片

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2009-05-02

_ プロダクティブ・プログラマの続き

なんか、見渡した感じ、第1部の評判がよくないように感じたんだけど、そんなに誰もがレディなのか?

とくに、第5章の「正準化」(いや、でもこの訳はあまり良いとは思えない。Canonicalityのcanonicalは用語として「正準」と訳されているようだが、たとえばcanonical cordinateとか。ここは、「正規化」にしたほうが良い気がする。だって、この本の、少なくとも5章の対象はむしろSIerや開発マネージャとかじゃないかなぁ。だったら、データベースの「正規化」は少なくとも言葉/知識として脳内辞書に持っていて、それが重複した余分なものを省くことだということはわかっていると思うからだ)は、涙が出るほど、正しく知っておくべきことばかりだ。

すると、途端に、アプリケーションのビルドができなくなりました。

ううむ、ごめんなさい。ある時期のPlatform SDKをVisutal Studioのincludeとlibの参照パスに加えないと、確かにビルドできませんな、みたいな経験があれば、いやでもこの問題には向きあうことになる。ならないのか?

いかに、build.xmlをうまく組んで、build.propertiesに自分の環境の〜のパスを設定して、というようなお膳立てをしてやったり、何をどのディレクトリへ入れてパスの設定をこうしてというようなことをWikiに書いてみてしばらく様子見て、同じことするバッチファイルにしてみたり、というように手順化し、そこから自動化し、というようなことは、おれ(たち)もやってるんだから、みんなもやっているとは思うが、それでも世の中は広いから、こういう本で説明してあることは良いことだ。

だから、この本は新人教育に使ったりするといいと思うな。そうすれば、

・ライブラリの管理と配布にバージョン管理システムを利用する

・ビルドマシンの正規化

・エディターの設定の正規化(Eclipseのタブの空白数の設定とかだ、とは書いていない)

・ホワイトボードはデジカメとペアで使う

とかを、自分の言葉で説明しなくても済むわけだ。なんとプロダクティブ。

あるいは、2章に出てくるエディタのレコーダマクロを使え――つまり^X-(、^X-)とか。そういえば、知り合いのExcel VBAの達人は、まずマクロ記録モードにして典型的な操作を実行して、そのマクロとして吐かれたVBAを元にマクロを作っているが、そういった確かに、知っている人は誰でも知っていて、しかも実践している小技の数々が載っているだけと言えばその通りではあるけれど、でも、それはつまるところ、この本には現実に役立つことが載っているってことじゃん。

プロダクティブ・プログラマ -プログラマのための生産性向上術(Neal Ford/島田 浩二 (監訳)/夏目 大)

だから、一見すると、リファクタリング・ウェットウェアと同様に、読む人には役に立たず、読まない人の役に立つ本のように思えるかも知れないが、でも、全然違う。リファクタリング・ウェットウェアを読まない人に読ませるのは、折伏といってビジネスの世界では褒められるものではないが、プロダクティブ・プログラマを読まない人に読ませるのは、教育といってビジネスの世界では普通のことだ。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]
_ しまだ (2009-05-02 07:51)

第5章は同じ様に(その方が直感的だと)考えて一度「正規化」で全部訳していたのですが、最後の最後の段階で「でもこれだと他の章に出てくるnormalizationが原則のことを言っているのか一般的な正規化についての言及かわからないよねえ」って話になって、悩んだあげく「正準化」にしたのでした。対象読者へ届ける、という観点での議論はもっとした方が良かったなと改めて思いました。勉強させていただきました。ありがとうございます m(_ _)m

_ arton (2009-05-02 11:20)

お疲れ様でした。苦言も書きましたが、読みやすく/理解しやすく仕上がっていると思いますよ。<br>>normalizationと区別がつかなくなる<br>確かに、難しいものですねぇ。


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