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日々の破片

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2013-12-27

_ 記号の見直しで石黒い世界が来る

メイドといえば若い女性が記号だと思うのだが、記号を記号として扱うのは難しくなってきているようだ。(いや、メイドではなく掃除しながら本を読んでいる時点で違うもので、なぜそれが人工知能なのだという論点はあるとは思うが、そうは言っても根底では、人工知能=人間に奉仕する機械=メイドのような短絡はあったと勘ぐられてもしょうがないよな)

そういえば、黒人の子供がサンタに扮したら、教師から黒いサンタはいないと拒否されたというアメリカの中学校の話が問題化していた。問題化するということは、サンタは白人の赤い服着た白いひげの爺さんという記号も通用しなくなってきたということかも知れない(じゃあ、白人の子供ならOKかというのはあるけどな)。

というわけで、記号はとても便利ではあるけれど、コンテキストが共有できないことを前提として見直せば、多様な参加があり得る以上、ニュートラルに考えなければならないのかも知れないなぁ。

とか、考えているうちに、ニュートラルな(しかし、ロボットの記号そのものではある)サンタクロースを思い出した(いや、単に風化して虚飾がはがれただけという設定かも知れないけど逆にそれこそが本質で、年月が経つことで記号が記号たるゆえんの部分が風化して意味だけが残った場合、その記号が持つ表象性が失われ=コンテキストの共有が喪失して、単に差別感だけになるということはなくもないかも知れない)。

Present for me 石黒正数短編集 (ヤングキングコミックス)(石黒 正数)

とても良い話なのだった。だいたい、記号の最たるものの文字がない(と思ったが、オチは文字で示されているのを思い出したけど)。


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